Access2007上でEMFファイルを作成した際の問題(更新日 2008/08/08)

■現象

GEOSIS-OCXのMETACOPY、METACOPY4、METACOPYSAMPLEコマンドで拡張メタファイル(拡張子:EMF)を作成するとメモリが増加し続けて、最終的に拡張メタファイルに文字データが出力されなくなります。 Windowsメタファイル(拡張子:WMF)の作成では現象は発生しません。
Accessのレポート等に拡張メタファイルを貼り付けて、表示や印刷を行っている場合は注意が必要です。


【現象が確認されたOffice製品】
  • Microsoft Office Access 2007
  • Microsoft Office Excel 2007
  • Microsoft Office Word 2007

【現象が確認されたOS】
  • Microsoft Windows XP Professional Version2002 Service Pack 2

同一PCにおいて、Access2003上で同一アプリケーションを実行して現象が発生しない事から、 前回発生した問題と同一であると判断します。



■原因

Windows XP には、東アジア言語で使用されるフォントを処理するための Uniscribe エンジンが追加されています。
このユニスクライブ機能を強化する必要があったため、Office 2007 では Office 付属の Uniscribe エンジンを利用しています。
本現象はこの Office 付属の Uniscribe エンジンの使用するフォント情報が、キャッシュされたままクリアされないために発生します。
その結果Access等のメモリ使用率が上昇し、今回の現象が発生します。
この現象はWindowsXPの問題によるものですが、Windows自体の修正については未定です。

※ユニスクライブについての参考情報(英文)




■対応

【ユニスクライブ機能を無効にする】

 以下の方法でユニスクライブ機能を無効にすることで現象を回避する事が出来ます。

  1. レジストリエディタを起動し、以下のキーを展開します。
  2. HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\LanguagePack

  3. バックアップのため、\LanguagePack キーを任意の場所にエクスポートします。


  4. \LanguagePack キーを削除します。


  5. OS を再起動します。


 上記レジストリを削除した場合の影響として、以下の内容が現在確認されています。(マイクロソフト株式会社より情報提供)
  • 0x0001 〜 0x001B (制御コード域)、0x0E48 〜 0x0E4C (タイ語の文字コードの範囲)の文字を表示する場合、予期しない文字が表示される可能性があります。


【ユニスクライブ機能を無効にしない場合】

 以下の対応を行います。
  • WindowsXP上で動作させる場合はOffice2003以前のバージョンを使用して下さい。
  • WindowsXP+Office2007上で動作させて現象が発生した場合は、メモリを開放する為に、Office2007を一度終了して再度立ち上げ直してください。
  • WMFへの変更が可能であればWMFに変更して下さい。
    ※GEOSIS-OCXの問題ではありませんが、レポートでメタファイルを表示させるとメモリが増加する現象を確認しておりますのでご注意下さい。
  • 画像への変更が可能であればBMPCOPYコマンドで作成した画像に変更して下さい。



■対応バージョン

この現象に関するGEOSIS-OCXの修正はありません。



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